ブックカフェBlauw frasca

トージシャ Studies ホウレンソウのライブラリーです。当事者研究に関連した本や語録を綴ります。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ユング―魂の現実性 (現代思想の冒険者たち)

河合 俊雄 著個人的経験を超えた、人類に普遍的な無意識とは? 「魂」の根源的(ラディカル)な自己実現の物語。 「魂」はユングの思想を語る上で最も重要なキーワードだが、単に個人が所有している自分の心、を意味するのではない。むしろ魂の中に自分が住…

べてるの家の「非」援助論-そのままでいいと思えるための25章-

浦河べてるの家著 医学書院 昇っていく生き方はもうやめた。リハビリなんて諦めた。苦労と出会うために「商売」を。悩みをとり戻すために「経験」を。昆布と病気を元手に稼ぎまくるべてるの家の「弱さ」と「語り」をキーワードにした右肩下がりの援助論。

ケアの社会学-当事者主権の福祉社会へ-

上野千鶴子著 太田出版 超高齢社会における共助の思想と実践とは何か? これまでもっぱら「ケアする側」の立場から語られてきた介護の問題を「ケアされる側」の立場から捉え返し、介護現場における「当事者主権」とは何かを明らかにする。

当事者主権

中西正明 上野千鶴子 著 岩波新書 本の抜き書き。 障害という属性はあるが、障害者という人格はない。同性愛という行為はあるが、同性愛者という人格はない。障害や性的指向を人格と同一化させて考えるのは、近代になってからのことである。「障害は個性だ」…